公務員試験 2021年 国家一般職(土木) No.34 解説

 問 題     

地盤改良工法 ㋐ ~ ㋓ のうち、一般に、砂地盤に対して適用される工法として妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。

㋐ サンドコンパクションパイル工法

㋑ サンドドレーン工法

㋒ プレローディング工法

㋓ 真空工法


1.㋐
2.㋐、㋑
3.㋑、㋓
4.㋒
5.㋒、㋓

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

砂地盤に対しては締固めのために「サンドコンパクションパイル工法」や「バイブロフローテーション工法」などを用いることが一般的です。振動が必要というイメージで考えると理解しやすいかもしれません。

㋐ は妥当です。


㋑ ですが
サンドドレーン工法は、軟弱地盤に鉛直な砂の排水柱を設け、排水距離を短縮することによって圧密沈下と強度増加を促進させる工法です。


㋒ ですが
プレローディング工法は、あらかじめ盛土により載荷を行い、圧密沈下と地盤の強さの増加を待ってから盛土を取り除き、構造物を構築する工法です。

㋑、㋒ ともに狙いが圧密沈下、つまり土中の水分の押し出しが狙いであり「締固め」が主眼でない工法であるため、誤りと考えられます。


㋓ ですが
真空工法は、コンクリート内にある余剰水 (余分な水) と巻き込みエア (生コンに含まれる空気) を取り除く工法です。対象はコンクリートです。砂地盤への工法ではありません。㋓ は誤りです。

以上より、正解は 1 です。

類題 H30no33
https://yaku-tik.com/koumuin/h30-doboku-33/

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