2020年 国家一般職(高卒 技術) No.98 建築計画・建築法規 解説

 問 題     

我が国における都市計画に関する記述 ㋐、㋑、㋒ のうち妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。

㋐ 市街化区域と市街化調整区域から成る区域区分は、市街地のスプロール現象を促進させるために導入された制度である。

㋑ 第一種低層住居専用地域内においては、小学校を建築することができる。

㋒ 1910 年代にル・コルビュジエにより提案された近隣住区論は、中学校区程度のまとまりを基本的な構成単位としており、戦後建設されたニュータウンの多くで採用されている。

1.㋐
2.㋐、㋑
3.㋐、㋒
4.㋑
5.㋒

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

㋐ ですが
スプロール現象とは、都市の無秩序な拡大です。スプロール現象「抑制」のため、区域区分が設けられます。㋐ は誤りです。

㋑ は妥当です。
第一種低層住居専用地域は「低層住宅の良好な環境を守るための地域」です。建築可能であったかを忘れていても、小学校は問題ないと判断できるのではないでしょうか。

㋒ ですが
近隣住区は「一つの小学校を必要とする人口の大きさにより計画した住宅地の単位」です。また、提案したのはアメリカの都市計画家 C.A.ペリー です(参考 H27 no99 近隣住区論)。㋒ は誤りです。

以上より、正解は 4 です。

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