2020年 国家一般職(高卒 技術) No.81 建築構造 解説

 問 題     

図のような荷重を受ける片持梁において、点 A におけるせん断力 QA と曲げモーメント MA の大きさの組合せとして最も妥当なのはどれか。ただし、部材の自重は無視するものとする。

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

等分布荷重は、集中荷重に直します。力の大きさは 1 kN/m が 2 m なので、2 kN です。図形の重心への集中荷重に直します。

【点 A におけるせん断力 QA
縦方向の力の釣り合いに注目すれば、QA は下向きの力で、力の大きさは5-2= 3 kN です。

【点 A における曲げモーメント MA
点 A まわりのモーメントを考えます。モーメントは「力 × 距離」です。

・上向き 5kN によるモーメント:5× 2 = 10(反時計回り)
・下向き 2kN によるモーメント: 2 × 5 = 10(時計回り)

これで釣り合いが取れているので、MA = 0 です。

以上より、正解は 2 です。

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