2020年 国家一般職(高卒 技術) No.77 社会基盤工学 解説

 問 題     

堤防に関する記述 ㋐ ~ ㋓ のうち妥当なもののみを挙げているのはどれか。

㋐ 輪中堤とは、ある特定の区域を洪水によるはん濫から防護するため、その周囲を囲んで設けられた堤防である。

㋑ 越流堤とは、本堤の背後の堤内地に築造される堤防で、本堤が破堤した場合に、洪水によるはん濫の拡大を防止する堤防であり、二線堤とも呼ばれる。

㋒ 背割堤とは、高水敷上に本堤からほぼ直角方向に向けてつくられた堤防である。

㋓ 本堤とは、河川の洪水によるはん濫を直接防ぐ堤防である。

1.㋐、㋒
2.㋐、㋓
3.㋑、㋒
4.㋑、㋓
5.㋒、㋓

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

㋐ は妥当です。
ある特定の地域を洪水から防御するため、その地域の周囲をとり囲む堤防が輪中堤(わじゅうてい)です。正解と判断したい記述です。これにより、正解は 1 or 2 です。

㋒ ですが
背割堤とは、2 本の河川が並行して流れる場合、又は合流・分流する場合、その中間にあって両方に堤防の用をなしているもののことです。㋒ は誤りです。

㋓ は妥当です。
本堤についての記述です。

ちなみに、㋑ の越流堤は
洪水調節の目的で、堤防の一部を低くした堤防です。

以上より、正解は 2 です。

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