2020年 国家一般職(高卒 技術) No.63 土木基礎力学 解説

 問 題     

図Ⅰのように、ある荷重が作用するコンクリートの長方形部材から微小部分 Dx を取り出したとき、図Ⅱのように、Dx が100 mm、作用するせん断応力度が 0.60 N/mm2 となった。このとき、変形量 Dy はおよそいくらか。ただし、コンクリートのせん断弾性係数は 1.2 × 104 N/mm2 とする。

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

【せん断による変形量とせん断ひずみについて】
せん断による変形のイメージが以下の通りです。Δy がせん断による変形量です。せん断ひずみは、Δy/Δx で定義されます。

ひずみはせん断応力(τ)に比例し、比例係数をせん断弾性係数(G)といいます。τ = Gγ です。

【せん断変形量 Δy の計算】
τ = Gγ の τ に 0.60、G に 1.2 × 104 を代入すると、ひずみがわかります。ひずみは 5.0 × 10-5 です。

ひずみは Δy/Δx なので
5.0 × 10-5 = Δy/100 です。両辺に 100 かければ
Δy = 5.0 × 10-3

以上より、正解は 3 です。

 

コメント