2020年 国家一般職(高卒 技術) No.34 ハードウェア技術 解説

 問 題     

キャッシュメモリのアクセス時間が 50 ns、主記憶装置のアクセス時間が 100 ns、中央処理装置が要求するデータがキャッシュメモリにある確率(ヒット率)が 90 % であるとき、このコンピュータの実効アクセス時間はおよそいくらか。

1. 45 ns
2. 55 ns
3. 65 ns
4. 75 ns
5. 90 ns

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

ヒット率 90% ということは、90% の確率でキャッシュメモリにアクセスすればデータが見つかる、ない場合である 10% は 主記憶装置にアクセスしてデータを引っ張ってくる ということです。

実行アクセス時間は
0.9 × 50 + 0.1 × 100 = 55 ns です。

この計算について、公式として覚えてもよいのですが、以下のように考えると公式を忘れても計算できるかもしれません。

step1:コンピュータの CPU が「あのデータってどこにあったっけなー?」と考えて思い出す (時間にして一瞬なので計算に含む必要はなし)」

→「step2:90% はキャッシュメモリにあるから、その場合は 50 ns、10% は主記憶装置にあったやつだから、その場合は 100 ns 実際にデータにアクセスするのに時間がかかる」

→ 平均(期待値)は
0.9 × 50 + 0.1 × 100 = 55 ns という流れです。

以上より、正解は 2 です。

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