2020年 国家一般職(電気・電子・情報) No.28解説

 問 題     

皮相電力が 3,000 VA の負荷が力率 0.8 で運転しているとき、有効電力と無効電力の組合せとして最も妥当なのはどれか。

 

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

【3 つの電力と力率の基礎知識】
まず、電力といえば P = VI です。そして、交流回路において、抵抗で消費される電力が有効電力です。コイルやコンデンサで消費される電力が無効電力です。皮相電力とは、有効電力と無効電力の和のことです。※ただし、単純な和ではなく、ベクトル和となります。


力率は、皮相電力と有効電力の比率です。
ーー

・力率が 0.8 なので、有効電力は 3000 × 0.8 = 2400 です。正解は 4 or 5 です。

・ベクトルで考えれば、有効電力と皮相電力 のなす角を θ とおけば、cos θ = 0.8 です。そして、直角三角形の代表的な比である 3:4:5 より sin θ = 0.6 となります。( sin2θ + cos2θ = 1 より求めてもかまいません)。従って、無効電力は 3000 × 0.6 = 1800 です。


以上より、正解は 5 です。

類題 国家一般職 高卒技術 H27no29 有効電力と力率
https://yaku-tik.com/koumuin/h27-gijyutu-29/

 

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