問 題
表は,ある地域における絶滅のおそれのある野生動物種のリストに掲載された種数等を分類群別に示したものである。これから確実にいえるのはどれか。
1.六つの分類群のいずれにおいても,掲載種に占める絶滅危惧種の割合は,それぞれ 5 割を超えている。
2.六つの分類群のうち,絶滅危惧種に占める絶滅危惧ⅠA類の割合が最も高いのは,哺乳類である。
3.六つの分類群の合計でみると,絶滅危惧Ⅱ類の数は,絶滅危惧Ⅰ類の数より多い。
4.六つの分類群の合計でみると,評価対象種に占める掲載種の割合は 1 割未満である。
5.六つの分類群のうち,準絶滅危惧と情報不足の合計の評価対象種に占める割合が最も低いのは,鳥類である。
解 説
選択肢 1 ですが
哺乳類の行に注目すれば、右端から掲載種計が 63、真ん中大外枠の絶滅危惧種部分から 33 が読み取れます。63 の半分を 33 は超えているので、5割を超えています。
以下、同様に各行を見てみると
鳥類、爬虫類、両生類、汽水・淡水魚類は5割を超えています。そして、昆虫類について、870 に対する 363 なので、半分を超えていません。つまり、昆虫類が該当しません。選択肢 1 は誤りです。
選択肢 2 ですが
哺乳類の行に注目すると、絶滅危惧種は全部で 33 です。絶滅危惧 ⅠA 類 12 とわかります。大体 4 割弱を占めています。これよりも占める割合が高いものがあるかを見ていきます。
以下、同様に各行を見てみると
鳥類 → 97,23 3割弱、これは少ない、爬虫類 → 37,5 2割弱、これは少ない、両生類 → 29,4 2割弱、これは少ないとわかります。そして、汽水・淡水魚類において、169 に対する 71 です。これは4割強です。哺乳類よりも割合が高いため、選択肢 2 は誤りです。
選択肢 3 ですが
2~3桁の数を6個足せば正確な値が出るため、これぐらいは実際に計算して判断します。Ⅰ類の数は 24 + 54 + 14 + 17 + 125 + 177 = 411 です。Ⅱ類の数は 9 + 43 + 23 +12 + 44 + 186 = 317 です。Ⅰ類の方が多いため、誤りです。
選択肢 4 は妥当です。
評価対象種は 大体 33000 です。そして、掲載種の合計(右端列合計)は 明らかに 3000 にも届きません。
選択肢 5 ですが
鳥類の 準絶滅危惧+情報不足 は 21 + 17 = 38 です。評価対象種は 700 です。一方、昆虫類に注目すれば、評価対象種が 32000 と、鳥類評価対象種の 45 倍強です。昆虫類の 準絶滅危惧+情報不足 は 350 + 153 = 503 です。鳥類 準絶滅危惧+情報不足 の15 倍弱程度です。従って、占める割合は昆虫類の方が低いと判断できます。選択肢 5 は誤りです。
以上より、正解は 4 です。
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