過去問 2019年 国家一般職(高卒 基礎)No.9解説

 問 題     

A~D の 4 人が受講している夏期講習では,受講者が 1 時間目, 2 時間目, 3 時間目に英語,国語,理科,社会の 4 科目からそれぞれ任意の 1 科目を選んで受講することになっている。次のことが分かっているとき,確実にいえるのはどれか。ただし,同一の科目を複数回受講した者はいなかったものとする。

○ AとBは, 1 時間目は互いに異なる科目を受講したが, 2 時間目は一緒に英語を, 3 時間
目は一緒に国語を受講した。

○ C,Dは,他の人と,同じ時間には同じ科目を受講しなかった。

○ Cは国語を受講しなかった。また,Dは社会を受講しなかった。

1.Aは, 1 時間目に理科を受講した。
2.Bが1 時間目に受講した科目は,Cが2 時間目に受講した科目と同じだった。
3.Cが1 時間目に受講した科目は,Dが3 時間目に受講した科目と同じだった。
4.Cは, 3 時間目に英語を受講した。
5. 4 人全員が理科を受講した。

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

4人が、それぞれの時間に何の科目受講 と対応するか、という「人ー属性」対応の問題です。対応表を考えます類題 H30no9

問題文の条件から
・A,B → 2 時間目 英語、3 時間目 国語
・C → 国語は受講していない (受講科目は 英・理・社)
・D → 社会は受講していない (受講科目は 英・国・理) です。

以下のように表にまとめることができます。

条件からわかるのはここまでなので、各選択肢を検討していきます。

選択肢 1 が正しいと仮定します。
A が1時間目に理科を受講したとすると、A,B の1時間目は別科目なので、B の1時間目は社会受講と確定します。すると C の1時間目が英語、D の 1 時間目は国語です。

D の 1 時間目が国語と決まると、D の 2 限目は A,B とかぶらないように理科、D の 3 限目が 英語と確定します。すると C の 2 限目に入るのが 社会しかなくて、C の3限目が理科と確定します。

このパターンにおいて
B の 1 限と C の 2 限が同じです。選択肢 2 はありえるとわかります。

同様に、C の 1 限と D の 3 限が同じです。選択肢 3 もありえるとわかります。

C の 3限目が英語ではなく、また、B は理科を受講していないため、選択肢 4,5 は誤りとわかります。

A の1限を決めると、全員の時間割が流れるように決まったので、A の1限を社会と仮定してみます。すると、全く同様に、A の1限:社 → B の1限:理 → C の 1 限:英 → D の1限:国・・・と決まっていきます。以下の表のようになります。

このパターンもありえるので、選択肢 1 は誤りです。

さらに、この場合において、B の1限目は理科で、C の2限目は社会です。異なる科目なので、選択肢 2 は誤りです。一方、C の1限目と D の3限目は共に英語です。

以上より、正解は 3 です。

コメント