公務員試験 2019年 国家一般職(教養) No.17解説

 問 題     

A~G の 7 人は,Xの子,孫,ひ孫に当たる血族であり,次のことが分かっているとき,A~Gの関係としてあり得るのは次のうちではどれか。ただし,Xの子孫は全員生存しており,A~G以外にいないものとする。なお,血族とは血がつながった者どうしのことであり,配偶者は含まれない。

○ AはDのおじである。
○ BはGの祖母である。
○ CはEのいとこである。
○ GはFのおいである。

1.CはAの親である。
2.DはBのきょうだいである。
3.EはAの孫である。
4.FはCの子である。
5.FはEのきょうだいである。

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

勉強としては楽しい問題ですが、本番で時間を掛けすぎないようしたい問題です。解けなくても合否に関係はないと考えられます。

直系を◯、そうでない部分を □ で表します。「=」は婚姻関係を表します。わかりやすい条件は、きょうだい関係を考えなくていい「B は G の祖母」という条件です。これにより、「X → B → ◯ → G」という関係がわかります。家計図で示すと以下のようになります。

次に、唯一条件に 2 回出てくる G に注目します。
「G は F のおい」とあります。「おい」とは、ある人から見て、兄弟姉妹の息子です。ということは G の1代上に F がいなければなりません。そこで、B の子どもを増やします。以下のようになります。

・残っている条件の「A は D のおじ」に注目します。
きまっていない ◯ の部分を D とすれば、B に兄弟が必要になります。以下のようになります。

最後の条件「C は E のいとこ」に注目します。
A の子どもと B の子どもをもう1人考えればよいとわかります。

以上をふまえ、各選択肢を検討します。

選択肢 1 ですが
C は A よりも若い世代です。C が A の親はありえません。選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 ですが
D を B のきょうだいとすると「A は D のおじである」という条件から、A が X のきょうだいでなくてはいけません。しかし、A ~ G の7人は「Xの子,孫,ひ孫に当たる血族」です。ありえません。選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 ですが
A の孫を考えようとすると、血族がもう1人必要です。選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 ですが
C の子を考えようとすると、血族がもう1人必要です。選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 は妥当です。
最後の図において、右側が E の時、F が E の兄弟となります。そのため「FはEのきょうだいである。」というのは、ありえる関係です。

以上より、正解は 5 です。

コメント