公務員試験 2019年 国家一般職(教養) No.13解説

 問 題     

A~Eの 5 人が,ある週の月曜日から金曜日までの 5 日間のみ,書店でアルバイトを行った。A~Eのアルバイトの日程について次のことが分かっているとき,確実にいえるのはどれか。

○ 各曜日とも 2 人ずつが勤務し,A~Eはそれぞれ 2 日ずつ勤務した。
○ A,B,Dは男性であり,C,Eは女性である。
○ 月曜日と火曜日に勤務したのは男性のみであった。
○ Aが勤務した前日には必ずBが勤務していた。
○ Aは火曜日に勤務した。また,Cは2 日連続では勤務しなかった。

1.Aは, 2 日連続で勤務した。
2.Bは,火曜日に勤務した。
3.Cは,ある曜日にAと共に勤務した。
4.Dは,ある曜日に女性と共に勤務した。
5.Eは,木曜日に勤務した。

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

5人が5つの曜日のどこで勤務かという「人ー属性」対応の問題なので、対応表を考えます。5人、5曜日なので、6×6の表を素早く手元に書き、情報をまとめていきます。以下、表は一例です。自分なりのまとめ方で大丈夫です。

A,B,D は男性C,E は女性なので、以下のようにまとめます。

次に、月曜日と火曜日に勤務したのが男性のみ なので、この条件から「月曜、火曜は女性(C,E) は絶対に勤務していない」とわかります。表に書き加えます。

A 火曜日勤務、A 勤務前日に必ず B とあるので
月曜日に B 勤務、火曜日に A 勤務が確定します。

さらに
C が 2 日連続で勤務しなかったとあるため
C の水・金曜日勤務が確定します。

表にしないとわかりにくい部分ですが
月曜日の列を縦に見ることで、この時点で 「D 月曜日勤務が確定」します。条件の「各曜日とも 2 人ずつが勤務」があるため、縦に見た時に ◯ 2つ必要だからです。ここまでを表にまとめると、以下のようになります。

 

確定するのはここまでです。
対応関係の問題ではよくあるパターンですが、結局ある程度しか決まらず、複数の可能性が残ります。その複数の可能性の中で、絶対確定する部分が選択肢の1つだから、それを見つけてね、という問題になります。以下、選択肢を検討します。

選択肢 1 ですが
A が 2 日連続で勤務したとすると、A は火、水勤務です。「A の勤務前日に必ず B 勤務」という条件から、B が 月、火勤務となります。すると、選択肢 2 の内容である「B が火曜日に勤務した」も確実です。正解は1つのはずなので、選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 ですが
B が火曜日勤務とすると、A が水曜日勤務です。選択肢 1 の内容である「A が2日連続勤務」も確実 となるため、誤りです。

選択肢 3 ですが
C と A の勤務日がかぶらないように、A の勤務を「火・木」と仮定してみます。すると、以下のような勤務例があるため、確実ではありません。

選択肢 4 ですが
選択肢 3 の解説で確定した勤務例に注目すれば、D は女性と勤務していません。従って、確実にはいえません。選択肢 4 は誤りです。

以上より、選択肢 1 ~ 4 誤りなので、正解は 5 です。

 

 

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