問 題
我が国における学力観及び教育課程の変遷に関するア~エの記述のうち,妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。
ア.昭和52(1977)年の小・中学校学習指導要領改訂に当たっては,産業化の進展に対応したカリキュラムへの反省から,児童生徒の側に立って教育内容の見直しを行うこととなり,「生きる力」の育成を掲げて授業時数及び指導内容量の増加が行われた。
イ.生涯学習の基盤を培うという観点から,平成元年に学習指導要領が改訂された。それを受けて平成3 年に改訂された小・中学校の指導要録では,各教科において「知識・理解」の項目を評価の最上位に位置付ける到達度評価が導入された。
ウ.平成10~11 年の学習指導要領改訂に当たっては,自ら学び自ら考える力を育むことが目指され,教育内容の厳選,授業時数の縮減,教科等の枠を超えた横断的・総合的な学習の時間である「総合的な学習の時間」の創設などが行われた。
エ.平成20 年の小学校学習指導要領の改訂に当たっては,社会や経済のグローバル化が進展し,異なる文化の共存や持続可能な発展に向けて国際協力が求められるとともに,人材育成面での国際競争も加速していることから,高学年において外国語活動が新設された。
1.ア,イ
2.ア,ウ
3.イ,ウ
4.イ,エ
5.ウ,エ
解 説
記述 ア ですが
本試験時点で一番最近の学習指導要領のキーワードが「生きる力」です。昭和52(1977)年の小・中学校学習指導要領改訂の内容ではありません。記述 ア は誤りです。
記述 イ ですが
観点別学習状況の評価の一番初めに「関心、意欲、態度」が取り上げられ、これによって、評価規準における「関心、意欲、態度」の重要性が明示化されたのが、平成 3 年度改訂のポイントです。各教科において「知識・理解」の項目を評価の最上位に位置付ける到達度評価が導入されたわけではありません。記述 イ は誤りです。
記述 ウ、エ は妥当です。
以上より、正解は 5 です。
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