公務員試験 2019年 国家一般職(高卒 技術) No.98解説

 問 題     

都市計画法に関する記述 ㋐、㋑、㋒ のうち妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。

㋐ 都市計画法は、「都市の健全な発展と秩序ある整備を図り、もつて国土の均衡ある発展と公共の福祉の増進に寄与すること」を目的としている。

㋑ 市街化調整区域は、一体の都市として総合的に整備し、開発及び保全する必要のある区域と定義される。

㋒ マスタープランには、都道府県が定める都市計画区域マスタープランと、市町村が定める市町村マスタープランがあり、どちらも行政区域内の都市計画区域のみを対象としている。

1.㋐
2.㋐、㋑
3.㋑
4.㋑、㋒
5.㋒

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

記述 ㋑、㋒ で判断したい問題です。

㋐ は妥当です。
都市計画法第1条:目的 の一部です。法律の第一条には、その法律の目的が記述されることが多く、目を通しておくとよいです。

㋑ ですが
都市計画法に基づき指定されるのが「都市計画区域」です。都市計画区域は大きく3つに分類されます。すなわち、市街化区域、市街化調整区域に加え、どちらでもない「区域区分非設定区域」の3つです。

市街化区域は「優先的かつ計画的に市街化を進める区域」です。市街化調整区域「市街化を抑制する区域」です(H28no98 都市計画制度)。

市街化区域についてもう少し詳しく言うと「すでに市街地を形成している区域及びおおむね十年以内に優先的かつ計画的に市街化を図るべき区域」となります。ここまでが基礎知識となります。

「市街化調整区域」なので「開発及び保全する必要のある区域」ではありません。㋑ が誤りです。これにより、正解は 1 or 5 です。

㋒ ですが
マスタープランは、都市計画の基本的方針を定めたものです。都市計画区域マスタープランは、都市計画区域が対象です。市町村マスタープランは、都市計画区域以外についても対象となります。「どちらも・・・都市計画区域のみを対象」ではありません。㋒ は誤りです。

以上より、正解は 1 です。

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