公務員試験 2019年 国家一般職(高卒 技術) No.95解説

 問 題     

事務所ビルの平面計画において、コアタイプとその特徴に関する記述 ㋐、㋑、㋒ の組合せとして最も妥当なのはどれか。

㋐ コアは、外壁に面する部分が多く、外光・眺望・外気を導入しやすい。コアの機能がまとまっているため共用部の管理がしやすい。

㋑ 比較的面積が大きい場合に適し、専用部分の多い計画としやすい。コアの機能がまとまっているため共用部の管理がしやすい。

㋒ スパンを大きくしやすく、特殊階のフレキシビリティが高い。コアは、外壁に面する部分が多く、外光・眺望・外気を導入しやすいが、メンテナンス動線が執務室内を通る可能性がある。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

コアとは、階段、エレベーター、配管スペースなどの、ビルを上下に貫く構造体のまとまりのことです。イメージしやすいのが、個人的にはエレベーターではないかなと思います。コアは各階を貫くので、例えばど真ん中におけば「どこからでもアクセスしやすい」といった特徴を有します。ビルの形態や目的に応じて適切な配置を計画することが重要となります。

㋐ ですが
「外壁に面する部分が多い」とあるから、中央部分にコアはありません。そのため、㋐ は「センターコア」ではないとわかります。正解は 3 ~ 5 です。同様の部分に注目すれば、㋒ も「外壁に面する部分が多く」とあり、センターコアではありません。正解は 3 or 4 です。

片コアとは、片側の壁沿いにコアをかためた配置のことです。一方、両コアは、両側の壁沿いにコアをかためた配置です。片コアの方が、1つのかたまりとして、よりコアがかたまっています。㋐ の「コアの機能がまとまっている」という部分から、㋐ が片コアです。

以上より、正解は 4 です。

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