公務員試験 2019年 国家一般職(高卒 技術) No.69解説

 問 題     

ある土試料について,圧密排水(CD)条件で三軸圧縮試験を行ったところ,表の結果を得た。この土試料の粘着力の大きさとして最も妥当なのはどれか。

1. 0 kN/m2
2. 15 kN/m2
3. 30 kN/m2
4. 45 kN/m2
5. 60 kN/m2

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

三軸圧縮試験の結果なので、破壊時の垂直応力を σ1、側圧を σ3 とおきます。

まず、σ1 = 90、σ3 = 30 という結果に注目し、「(σ13)/2、(σ1 – σ3)/2」を計算します。これが定石となります。

13)/2 = 60、(σ1 – σ3)/2 = 30 です。2点 (60,0)、(30,0)を直径の両端とするように、中心が(45,0), 半径が 15であるような円を書きます。以下のような円を、手元に書くということです。

 

同様に、σ1 = 240、σ3 = 80 という結果に注目し、同様に計算することで、中心が (120,0)、半径 40 である円を先ほどの円に重ねて書きます。

共通接線を描きます。この共通接線が「クーロンの破壊線」です。直線の式は、普通の 1 次関数のようにy = ax + b ではなく、s = c + σtanΦ と書きます。c が粘着力です。

以上より、正解は 1 です。
類題 国家一般職(大卒)土木 H24no30

 

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