公務員試験 2019年 国家一般職(高卒 技術) No.56解説

 問 題     

図のように,滑らかに動く断面積S の軽いピストン A を取り付けた容器と,滑らかに動く断面積 2S の軽いピストン B を取り付けた容器を管で接続し,内部を水で満たして,ピストン A には大きさが F1 の力を,ピストン B には大きさが F2 の力を加えたところ,二つのピストンは同じ高さでつり合って静止した。

このとき, F2/F1 として最も妥当なのはどれか。ただし,二つのピストンに作用する大気圧は等しいものとする。

1. 1/4
2. 1/2
3. 1
4. 2
5. 4

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

管接続部分に注目します。
ピストンがつり合っていることから、「左側の水圧+F1 による圧力」 と 「右側の水圧+F2 による圧力」が等しいと考えられます。

水圧は、水の高さで決まります。現在同じ高さなので、左側の水圧と右側の水圧は等しいです。従って、F1 による圧力 と F2 による圧力 も等しくなければ、ピストンはつりあいません。

圧力は、力 ÷ 表面積 です。
右側ピストンの表面積(2S) が、左側ピストンの表面積 (S) の2倍なので、右側にかかる F2 が、左側にかかる F1 の 2 倍の力である時、圧力が等しくなります。つまり、F2 = 2F1 と表すことができます。すると、F2/F1 = 2F1/F1 = 2 です。

以上より、正解は 4 です。

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