公務員試験 2019年 国家一般職(高卒 技術) No.39解説

 問 題     

公開鍵暗号方式に関する次の記述の ㋐,㋑,㋒ に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

「公開鍵暗号方式は,暗号化のための鍵と復号のための鍵が異なる方式である。公開鍵暗号方式を用いて,送信者 A から受信者 B に情報を送信する場合を考える。まず, ㋐ は,一対の公開鍵と秘密鍵とを作成し,公開鍵だけを公開する。次に,送信者 A は, ㋑ を用いて情報を暗号化し,暗号文を受信者 B  に送信する。受信者 B は,受信した暗号文を ㋒ を用いて復号する。」

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

公開鍵暗号方式とは
公開鍵で閉めて(暗号化して)、秘密鍵で開ける(復号する)という方式です。これは基礎知識です。(H28no37)。

ある人の公開鍵で暗号化された暗号文は、同じ人の秘密鍵でなければ複合できない、と考えます。公開鍵は、A のものも B のものも、ネットワーク上にオープンで、誰でも手に入れることができます。一方、秘密鍵は本人しか持っていません。

つまり
本問において 送信者 A が使えるのは「A の公開鍵、A の秘密鍵、B の公開鍵」です。受信者 B が使えるのは「A の公開鍵、B の公開鍵、B の秘密鍵」です。これをふまえ、㋑、㋒ に注目します。

送信者 A が ㋑ を用いて「暗号化」なので、㋑ は「公開鍵」です。
かつ、受信者 B が ㋒ で複合する時、B が用いることができるのは「B の秘密鍵」です。B の秘密鍵で開くのは、「B の公開鍵で暗号化した情報」です。

従って
㋑ :「B の公開鍵」
㋒ :「B の秘密鍵」です。

以上より、正解は 5 です。
類題 H30no39

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