2019年 国家一般職(電気・電子・情報) No.24解説

 問 題     

図のような回路において、電流 I の大きさはおよそいくらか。


1.0.1 A
2.0.2 A
3.0.3 A
4.0.4 A
5.0.5 A

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

電池が 2 つ以上あるので、キルヒホッフの法則を思い出します。電流の枝分かれがいくつかあるため、一例として I1,I2 とおいて、電流則より各部分の電流を、以下のように表します。向きなどについて、各自のやり方でかまいません。

次に電圧則より、例えば以下のように 3 つの閉回路に注目します。これも各自のやり方でかまいません。

① の閉回路で『起電力の和 = 電圧降下 の和』より
4 = 3 I + 8(I – I1) です。整理して 4 = 11I – 8I1 ・・・(1)

②  の閉回路で『起電力の和 = 電圧降下 の和』より
5 = 4 × (-I2) + 8(I1 – I2) です。注目する閉回路と 仮定した電流の向きが逆なので「-I2」である点に注意が必要です。整理すれば、5 = 8I1 – 12I2 ・・・(2)

③  の閉回路で『起電力の和 = 電圧降下 の和』より
5 – 4 = 4 × (-I2) + 3 × (-I) です。整理して 1 = -4I2 -3I ・・・(3)


未知数 3 つ (I,I1
,I2) で式 3 つなので解けると判断して、I を求めます。解き方の一例が以下のようになります。I が出ればどうやっても OK です。

以上より、正解は 3 です。

類題 国家一般職 高卒技術 2021 no21 
https://yaku-tik.com/koumuin/2021-gijyutu-21/

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