R7年 大気概論 問5 問題と解説

 問 題     

2022(令和4)年度に、長期的評価による環境基準を達成していない有効測定局又は測定地点がある大気汚染物質はどれか(環境省:令和4年度大気汚染状況についてによる)。

  1. 二酸化硫黄
  2. 二酸化窒素
  3. ベンゼン
  4. 浮遊粒子状物質
  5. 一酸化炭素

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

(1)の二酸化硫黄の達成率は、一般局では近年は毎年99%台で推移し、100%には届いていません。よって、環境基準を達成していない地点があるといえます。一方、自排局では100%を維持しています。

(2)の二酸化窒素の達成率は、R元年以降は一般局・自排局ともに100%を維持しています。

(3)のベンゼンの達成率も近年ずっと100%となっています。また、有害大気汚染物質には4物質(ベンゼン・トリクロロエチレン・テトラクロロエチレン・ジクロロメタン)が指定されていますが、いずれも近年は100%を維持しています。

(4)の浮遊粒子状物質の達成率も多くの年で100%となっています。R4年も100%ですが、一般局でたまに未達成の測定点があるため注意が必要です。(H30年、R2年など)

(5)の一酸化炭素の達成率は、近年は安定して100%を維持しています。

以上から、正解は(1)となります。

環境基準の達成率については、最新の数値をこちらのページにまとめてあるので、試験前には参照しておくとよいと思います。

コメント

  1. 翔んでる男 より:

    問6以降もよろしくお願いします