問 題
地下水汚染に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 六価クロムは、鉛に比べて、土壌・地下水中を移動しやすい。
- ひ素、ふっ素に関しては、自然的要因による汚染事例が多い。
- 揮発性有機化合物(VOC)は、鉛に比べて、土壌・地下水中を移動しやすい。
- ベンゼンは、テトラクロロエチレンよりも密度が大きく、地中深くに浸透しやすい。
- トリクロロエチレンは、土壌や地下水中の嫌気性条件下で、分解作用を受けることがある。
正解 (4)
解 説
(1)は正しいです。六価クロムは鉛に比べて水溶性が高く、土壌や地下水中で移動しやすいため、地下水を汚染しやすい特徴があります。これに対して、鉛は不溶性の化合物を作りやすく、移動しにくいです。
(2)も正しいです。地下水におけるひ素やふっ素は、主に自然由来です。自然界に存在する鉱物や岩石から、ひ素やふっ素が少しずつ溶出しています。
(3)も正しいです。揮発性有機化合物(VOC)は水に溶けにくいものの、地下水の環境基準に比べれば十分に溶解し、また、鉛などの重金属に比べて土壌への吸着性が小さいため、地下水中を移動しやすく、汚染が広がりやすい特徴があります。
(4)は誤りですが、これはややマイナーな知識なので、消去法で正解できればよいと思います。ベンゼンの密度は約0.88[g/cm3]、テトラクロロエチレンの密度は約1.62[g/cm3]なので、ベンゼンのほうが密度が小さいです。そのため、テトラクロロエチレンのほうが地中深くに浸透しやすいです。
(5)は正しいです。トリクロロエチレンを含む多くのVOCは、地下水中の嫌気性微生物によって分解されます。
以上から、正解は(4)となります。

コメント
(3)解説、「揮発性有機化合物は水に溶けやすい」、合ってますか?
地下水の環境基準に比べれば十分に溶解する…と言いたかったのですが、かなり不適切な表現でした。失礼しました。
解説を見直しました。ご指摘ありがとうございます!