R5年 汚水処理特論 問3 問題と解説

 問 題     

清澄ろ過に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. 天然産のろ材としては、アンスラサイト、砂などがある。
  2. 砂ろ過においては、懸濁物質はろ材間の空隙に捕捉されるが、捕捉可能な粒子の大きさはろ材空隙の大きさ程度以上である。
  3. 重力式砂ろ過機では、ろ過池の上部が開かれているので池内の様子が観察でき、保守や管理が容易である。
  4. 上水道のろ過機に使われるろ材としての砂は有効径0.5~0.7mm程度のものが望ましいとされている。
  5. 繊維質のろ材を用いたろ過機もあり、アクリル系の繊維を捲縮(けんしゅく)加工したろ材はその一つである。

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説    

(1)は正しいです。天然産のろ材としては、アンスラサイト、砂、ザクロ石の細砂などが用いられます。この中で粒径を比較すると、アンスラサイトが大、砂が中、ザクロ石の細砂が小となります。

(2)が誤りです。清澄ろ過(砂ろ過を含む)が懸濁物質を補足できるメカニズムは、ふるい分け作用ではなく、凝集作用によるものが大きいです。つまり、細かな懸濁物質がろ材に接着して補足されるので、捕捉可能な粒子の大きさはろ材空隙と比べてだいぶ小さいです。

よって、(2)の「ろ材空隙の大きさ程度以上である。」が誤りで、正しくは「ろ材空隙の大きさよりもはるかに小さい。」といった感じになります。

(3)~(5)はいずれも正しいですが、マイナーな内容であるため、あまり気にしなくてもいいと思います。

以上から、正解は(2)となります。

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