問 題
排煙脱硫プロセスの水酸化マグネシウムスラリー吸収法に関する記述中、下線を付した箇所のうち、誤っているものはどれか。
吸収塔から取り出されたスラリーには、(1)亜硫酸水素マグネシウムや(2)硫酸水素マグネシウムが残存する。
このスラリーをそのまま水域に放流すると(3)化学的酸素消費量(COD)を増大させるので、(4)空気酸化して(5)硫酸マグネシウムとする必要がある。
正解 (2)
解 説
吸収塔から取り出されたスラリーは亜硫酸水素マグネシウム(Mg(HSO3)2)や亜硫酸マグネシウム(MgSO3)を含んでいるため、環境に悪いです(CODが上がります)。そのため、これらを空気で酸化して環境への負荷が少ない硫酸マグネシウム(MgSO4)に変えてから、排水として放流します。
よって、(2)の「硫酸水素マグネシウム」が誤りで、正しくは「亜硫酸マグネシウム」となります。
水酸化マグネシウムスラリー吸収法はたびたび出題される頻出テーマなので、もし一連の流れを理解していない場合には、H30年 問9の解説も併せて確認しておいてください。
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