R4年 大気概論 問9 問題と解説

 問 題     

発生源・施設とそれに特徴的な大気汚染物質の組合せとして、誤っているものはどれか。

  •   (発生源・施設)      (大気汚染物質)
  1. 廃棄物焼却炉       水銀
  2. コークス炉        テトラクロロエチレン
  3. 塗装施設         トルエン
  4. 印刷施設         イソプロピルアルコール
  5. ドライクリーニング施設  石油系溶剤

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説    

(1)は正しいです。廃棄物焼却炉では、廃棄物に含まれている水銀が排出されることがあるため、水銀の排出基準が定められています。

(2)が誤りです。コークス炉から出る大気汚染物質といえば、ばいじん、二酸化硫黄、一酸化炭素、ベンゼンなどが挙げられます。

一方、テトラクロロエチレンの発生源として有名なのは、洗浄施設やドライクリーニング施設です。洗浄施設で使う洗浄液には、ジクロロメタンやトリクロロエチレン、テトラクロロエチレンなどが含まれています。また、ドライクリーニング施設では、テトラクロロエチレンなどの石油系溶剤が多く使われます。

(3)は正しいです。塗装施設から出る大気汚染物質といえば、トルエンやキシレンなどの有機溶剤です。

(4)も正しいです。印刷施設で問題となる大気汚染物質は、イソプロピルアルコールなどのVOC(揮発性有機化合物)です。

(5)も正しいです。(2)の解説の通り、ドライクリーニング施設では、テトラクロロエチレンなどの石油系溶剤が多く使われます。

以上から、正解は(2)となります。

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