R4年 大気概論 問5 問題と解説

 問 題     

微小粒子状物質(PM2.5)に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. PM2.5に係る環境基準は、年平均値が15μg/m3以下、かつ、1日平均値が25μg/m3以下である。
  2. 2019(令和元)年度における有効測定局数は、一般環境大気測定局が835、自動車排出ガス測定局が238であった。
  3. 2019(令和元)年度における環境基準達成率は、一般環境大気測定局で98.7%であり、2014(平成26)年度の2倍以上になっている。
  4. 自動車排出ガス測定局での環境基準達成率は、2014(平成26)年度以降、一般環境大気測定局でのそれよりも低い状態が続いている。
  5. 2019(令和元)年度におけるPM2.5の環境基準達成率は、一般環境大気測定局及び自動車排出ガス測定局において、浮遊粒子状物質のそれよりも低い。

 

 

 

 

 

正解 (1) +今は(4)も該当

 解 説    

(1)に関して、PM2.5に係る環境基準は、年平均値が15μg/m3以下、かつ、1日平均値が35μg/m3以下です。そのため、前半は正しいですが、後半の「1日平均値が25μg/m3以下」の部分が誤りです。

よって、正解は(1)となります。

その他の選択肢として、(2)の有効測定局数を問うのはマイナーな出題方法なので、これはスルーして大丈夫です。マニアックな記述や数値が正解の選択肢になることは、ほとんどありません。

また、(4)は試験当時は正しい記述でしたが、その後は自排局と一般局の双方とも達成率がほぼ100%で推移しているため、現在では誤りの記述といえます。

微小粒子状物質(PM2.5)の環境基準の達成率については、最新の数値をこちらのページにまとめてあるので、試験前には参照しておくとよいと思います。

コメント

  1. akibu より:

    (4)の問いにおいて、R2&3で並び、R4で逆転していませんか?
    R4の問題なので、違和感を感じました…。

    • (管理人) より:

      この手の問題は3年前の数値が使われるので試験問題としては成立していますが、ご指摘の通り今の実態とは合っていないので、解説を追記しました。
      ご意見ありがとうございます!