問 題
「大気の汚染に係る環境基準について」に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 人の健康を保護する上で維持することが望ましい基準とする。
- 大気の汚染の状況を的確には握することができると認められる場所において、物質ごとに定められた測定方法により測定した場合における測定値によるものとする。
- 二酸化いおうについては、1時間値の1日平均値が0.04ppm以下であり、かつ1時間値が0.1ppm以下であること。
- 浮遊粒子状物質については、維持されまたは原則として5年以内に達成されるように努めるものとする。
- 工業専用地域、車道その他一般公衆が通常生活していない地域または場所については、適用しない。
正解 (4)
解 説
(4)の記述が誤りで、正しく直すと「浮遊粒子状物質については、維持され又は早期に達成されるよう努めるものとする。」となります。
一酸化炭素と光化学オキシダントも浮遊粒子状物質と同様で、環境基準の達成期間が具体的には明記されていません。
一方、二酸化いおうと二酸化窒素の環境基準は、達成期間が明示されています。二酸化いおうについては原則として5年以内、二酸化窒素については原則として7年以内と定められています。
以上から、正解は(4)です。
ほかの選択肢はいずれも正しい文章ですが、どれも知っておくべきものなので、併せて確認しておいてほしいです。
特に(3)に関連して、二酸化いおう以外の環境基準の数値も覚えておくとよいと思います。まだ知識が定着していない方は、環境基準の達成率(大気環境)のページに各物質の環境基準を載せてあるので、参照してください。
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