問 題
BOD容積負荷0.8kgBOD/(m3・日)、BOD汚泥負荷0.4kgBOD/(kgMLSS・日)、BOD除去率95%で運転している活性汚泥処理施設(曝気槽容積10m3)がある。この施設の1日当たりの必要酸素量(kg/日)はいくらか。
ただし、必要酸素量は次式により求めるものとして、a’は0.5、b’は0.1とする。
ここに、
- X:必要酸素量(kg/日)
- Lr:除去BOD量(kgBOD/日)
- Sa:曝気槽内汚泥量(kgMLSS)
- a’:除去BODのうちエネルギー獲得のために利用される酸素の割合
- b’:汚泥の内生呼吸に利用される酸素の割合(1/日)
- 4.6
- 5.0
- 5.4
- 5.8
- 6.2
正解 (4)
解 説
問題文で与えられた式にあるa’、Lr、b’、Saのうち、a’とb’はすでにわかっているので、LrとSaを計算した上で、この式に代入することになります。
まずは除去BOD量Lrについて、これは単位[kgBOD/日]からもわかるように、1日の間にどれだけのBOD量を除去できるかを表すパラメータです。
問題文でBOD容積負荷[kgBOD/(m3・日)]と曝気槽容積[m3]が与えられているため、その積が1日の間に流入してくるBODの総量となり、また、BOD除去率も95%とわかっています。よって、以下の計算によってLrを求めることができます。
また、曝気槽内汚泥量Saについて、これは単位[kgMLSS]がヒントになっています。つまり、BOD汚泥負荷[kgBOD/(kgMLSS・日)]に対するBOD容積負荷[kgBOD/(m3・日)]の値がMLSS濃度[kgMLSS/m3]となり、これに曝気槽容積[m3]を掛ければSaを求めることができます。
あとはこれらの数値を問題文で与えられた式に代入すれば、求める答えを計算することができます。
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