R4年 大規模水質特論 問3 問題と解説

　問 題　　　　　

図はある沿岸域において得られているChl-a(クロロフィル-a濃度)とPOC(粒子状有機炭素量)との関係を示したものである。今、この水域の水中の植物プランクトン量がChl-aとして、60mg/m³であった。

この水域の植物プランクトン量に由来するCOD(mg/L)の推定値として最も近い値はどれか。

ただし、COD(mg/L)と植物プランクトンの炭素生物量(mg/m³)との比は1.5×10^－3：1であるとする。また、計算には図中の回帰直線を用いるものとする。

1. 0.15
2. 0.41
3. 0.80
4. 1.5
5. 4.1

 

 

 

 

 

　解 説　　　　

まずは問題文よりChl-aが60mg/m³と与えられているので、図中の回帰直線から、Chl-a＝60mg/m³のときのPOC[mg/m³]を求めます。すると、大体POC＝3000[mg/m³]くらいであることがわかります。

問われているのはCOD[mg/L]の値ですが、問題文でCOD[mg/L]：POC[mg/m³]＝1.5×10^－3：1であることがわかるので、あとは以下のような比の計算によって、CODの値を求めることができます。

以上より、選択肢の中からこれに最も近い数値を選べばよいので、正解は(5)となります。