R4年 ばいじん・粉じん特論 問15 問題と解説

 問 題     

ダスト濃度測定において、ダクト断面をA区画、B区画、C区画に三分割して測定した。各区画の断面積、排ガス流速及びダスト濃度の測定値は下表のようになった。このときの平均ダスト濃度(g/m3)は、およそいくらか。

  1. 4.2
  2. 4.5
  3. 4.7
  4. 4.9
  5. 5.1

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説    

問われているのは平均ダスト濃度で、その単位は問題文にも書かれている通り、[g/m3]です。よって、単位時間あたり(1sあたり)に区画A,B,Cを通るダスト量[g]と排ガス量[m3]を求めて、それぞれの合計値の比を計算すれば、平均ダスト濃度[g/m3]を算出することができます。

上記より、まずは1sあたりに区画A,B,Cを通る排ガス量[m3]を計算します。

よって、合計の排ガス量は次に示す(1)式のようになります。

続いて、上式の結果を使って、1sあたりに区画A,B,Cを通るダスト量[g]を計算します。

よって、合計のダスト量は次に示す(2)式のようになります。

(1)式、(2)式より、(合計のダスト量)/(合計の排ガス量)が全体の平均値に相当するので、平均ダスト濃度[g/m3]は次のように計算することができます。

以上から、正解は(2)です。

コメント