R4年 ばいじん・粉じん特論 問9 問題と解説

 問 題     

常用耐熱温度が200℃以上であり、耐酸性、耐アルカリ性ともに優れている織布用ろ布材はどれか。

  1. 木綿
  2. パイレン
  3. ナイロン
  4. ポリエステル
  5. ガラス繊維

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説    

耐熱性、耐酸性、耐アルカリ性という3つの要素が求められていますが、耐酸と耐アルカリに優れるものは耐熱性にも優れていることがほとんどなので、200℃で使用できるかどうかは特に気にしなくても構わないと思います。

耐酸性かつ耐アルカリ性を有するろ布材には以下のようなものがあります。これらはいずれも熱にも強いです。

  • 四ふっ化エチレン(テフロン)
  • ガラス繊維
  • ポリフェニレンサルファイド(PPS)
  • ポリイミド

よって、正解は(5)です。


以下に、過去に出題された種々のろ布材に関する、耐酸性・耐アルカリ性の有無をまとめておきます。

「耐酸性、耐アルカリ性ともに優れている」

  • 四ふっ化エチレン(テフロン)
  • ガラス繊維
  • ポリフェニレンサルファイド(PPS)
  • ポリイミド

「耐酸性に優れている」

  • パイレン
  • アクリル:アルカリには弱い

「耐アルカリ性に優れている」

  • ナイロン:酸には弱い

「その他」

  • 木綿:酸に弱い
  • ポリエステル:酸・アルカリともに強くも弱くもない

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