問 題
バグフィルターに関する記述として、誤っているものはどれか。
- ろ布自体の空隙(くうげき)率は、織布では30~40%である。
- 振動形払い落とし装置は、間欠式払い落とし方式に分類される。
- パルスジェット形バグフィルターでは、含じんガスは常にろ布の外側から流入する。
- 織布を用いる場合の見掛けろ過速度は、不織布を用いる場合のそれより大きくとられる。
- 払い落とし直後は、一次付着層の一部が剥離するので、一時的に集じん率が低下する。
正解 (4)
解 説
(1)は正しいです。ろ布の空隙率は、織布では30~40%、不織布では70~80%です。
(2)も正しいです。振動形払い落とし方式は間欠式の払い落とし方式の一種であり、一定時間経過ごとに15~60秒間程度の払い落としが行われます。
(3)も正しいです。パルスジェット形は連続式払い落とし方式の一種で、含じんガスはろ布の外側から流入する構造となっています。また、この方式の特徴は、集じん室に区切りが要らないのでガス流量の変動が少なくなることと、ろ過速度が大きくできるので装置そのものが小さくて済むことです。
(4)が誤りです。ろ布の見掛けろ過速度は、織布では1m/min(=0.02m/s)程度、不織布では2~4m/min(=0.04~0.07m/s)です。よって、織布のほうが不織布よりも小さい値をとります。
(5)は正しいです。ろ布表面に形成された一次付着層は、払い落としによってその一部が剥がれ落ちるため、払い落とし直後は集じん率が低下します。その後、時間経過により再び一次付着層が形成されるため、集じん率は元(ほぼ100%)に戻ります。
以上から、正解は(4)です。
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