R3年 大気概論 問1 問題と解説

 問 題     

大気の汚染に係る環境基準に関する物質と環境上の条件の組合せとして、誤っているものはどれか。

  •   (物質)       (環境上の条件)
  1. ベンゼン      1年平均値が0.003mg/m3以下であること。
  2. トリクロロエチレン 1年平均値が0.13mg/m3以下であること。
  3. ジクロロメタン   1年平均値が0.15mg/m3以下であること。
  4. 微小粒子状物質   1年平均値が15μg/m3以下であり、かつ、1日平均値が20μg/m3以下であること。
  5. 二酸化いおう    1時間値の1日平均値が0.04ppm以下であり、かつ、1時間値が0.1ppm以下であること。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説    

大気汚染物質の環境基準は次の通りです。以下の6物質については重要事項として正確に覚えておきたい知識です。

  • 二酸化窒素:
    1時間値の1日平均値が0.04ppmから0.06ppmまでのゾーン内又はそれ以下であること。
  • 浮遊粒子状物質:
    1時間値の1日平均値が0.10mg/m3以下であり、かつ、1時間値が0.20mg/m3以下であること。
  • 微小粒子状物質:
    1年平均値が15μg/m3以下であり、かつ、1日平均値が35μg/m3以下であること。
  • 光化学オキシダント
    1時間値が0.06ppm以下であること。
  • 二酸化硫黄:
    1時間値の1日平均値が0.04ppm以下であり、かつ、1時間値が0.1ppm以下であること。
  • 一酸化炭素:
    1時間値の1日平均値が10ppm以下であり、かつ、1時間値の8時間平均値が20ppm以下であること。

また、以下の4物質については余裕があったら覚えておく程度でよいと思います。

  • ベンゼン:
    1年平均値が0.003mg/m3以下であること。
  • トリクロロエチレン:
    1年平均値が0.13mg/m3以下であること。
  • テトラクロロエチレン:
    1年平均値が0.2mg/m3以下であること。
  • ジクロロメタン:
    1年平均値が0.15mg/m3以下であること。

以上と選択肢を見比べると、(4)の「1日平均値が20μg/m3以下」が誤りで、正しくは「1日平均値が35μg/m3以下」であることがわかります。

なお、今回は選択肢(4)と(5)が重要事項の6物質から、(1)~(3)がそこまで重要でない4物質から出題されていますが、誤りの文章は(4)の微小粒子状物質であるため、重要事項の6物質さえ正確に押さえておけば正解できる問題となっています。

よって、正解は(4)です。

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