問 題
バグフィルターの運転中に、マノメーターの指示(ろ過抵抗)が異常に増大するとともに、排気よりダストが漏れる現象が発生した。考えられる原因はどれか。ただし、原因となる事象は1つだけとする。
- 結露によりダストが固着した。
- マノメーター導管が詰まった。
- 払い落としが過剰だった。
- 風量が過大になった。
- ろ布が脱落した。
正解 (4)
解 説
マノメーター指示値の異常な増大と減少の原因には、以下のようなものが挙げられます。これは頻出テーマなので、できるだけ覚えておくと便利です。
【異常な増大の原因】
- 風量の過大 … 選択肢(4)
- ろ布の目詰まり
- ホッパー内捕集ダストの再飛散
- ろ布の湿りによるダストの固着 … 選択肢(1)
【異常な減少の原因】
- 風量減少
- ろ布の破れによるダストの漏れ … 選択肢(5)に近い
- 払い落とし過剰 … 選択肢(3)
- マノメーター導管の詰まり … 選択肢(2)
以上より、問題文の「マノメーターの指示(ろ過抵抗)が異常に増大」という条件に合うのは、選択肢(1)と(4)であることがわかります。
この2つのうち、「排気よりダストが漏れる」という条件に合うほうが正解の選択肢となります。
(1)の「結露によりダストが固着した。」は、ダストが固着することでろ布の隙間が一部埋まってしまうため、排気ガスの通りが悪くなり、ろ過抵抗が増大します。これは特にダストの漏れを誘発するようなものではありません。
(4)の「風量が過大になった。」に関して、ろ布に向かう風量が過大となった場合には、風が全量スムーズに通り抜けられなくなり、ろ過抵抗が増大します。それとともに、風圧によってろ布の目を押し広げてしまい、ダストの漏れにもつながります。
よって、正解は(4)となります。
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