R2年 汚水処理特論 問12 問題と解説

 問 題     

BOD濃度250mg/L、流量200m3/日の排水を曝気槽100m3の活性汚泥法で、汚泥負荷0.25kgBOD/(kgMLSS・日)で処理しており、Sv(30分間沈降後の汚泥容積)は300mL/Lであった。汚泥容量指標SVI(mL/g)を求めよ。

  1. 100
  2. 130
  3. 150
  4. 160
  5. 180

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説    

SVIとはSludge Volume Indexの略で、汚泥容量指標のことです。これは、MLSS濃度に対する30分間静置後の汚泥容積の比で表されます。

  • SVI:汚泥容量指標 [mL/g]
  • Sv:30分間沈降後の汚泥容積 [mL/L]
  • MLSS濃度:MLSS濃度 [g/L]

問われているのは上式のSVIですが、Svはすでに問題文で与えられています。よって、MLSS濃度を求めるのが当面の目標となります。

MLSS濃度は曝気槽内のSSの濃度[mg/L]のことです。問題文にはBOD濃度250[mg/L]、流入水量200[m3/日]、曝気槽容量100[m3]、汚泥負荷0.25[kgBOD/(kgMLSS・日)]と、様々なパラメータが与えられています。

これらを使ってMLSS濃度を求める式を立てればよいのですが、特に汚泥負荷の単位[kgBOD/(kgMLSS・日)]に注目すれば考えやすいと思います。これらのパラメータの関係式は以下のようになります。

  • L:BOD汚泥負荷 [kgBOD/(kgMLSS・日)]
  • BOD:BOD濃度 [mg/L]
  • Q:流入水量 [m3/日]
  • MLSS:MLSS濃度 [mg/L]
  • V:曝気槽の容量 [m3]

問題文より、L=0.25、BOD=250、Q=200、V=100を上式に代入すれば、MLSS濃度を求めることができます。

よって、これを解説の冒頭で示したSVIの公式に代入すれば、求める答えが得られます。

以上より、正解は(3)となります。

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