R2 汚水処理特論 問9

 問 題     

電気透析法に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. 膜を通してイオンが移動する現象を利用した方法である。
  2. イオン交換樹脂を膜状に成型したものを用いる。
  3. 溶解塩類の除去に用いられる。
  4. 水溶性電解質でないコロイド質や有機物は除去できる。
  5. イオン状の鉄、マンガンなどは膜に沈積して劣化を起こす原因になるので、前処理によって除去しておくほうがよい。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

電気透析法はその名前の通り、電気的にイオンを分離する方法で、溶解塩類の除去に用いられます。特に海水から塩分(ナトリウムイオンや塩化物イオン)を抜く際によく使われる分離法です。

より具体的には、陽イオン交換膜と陰イオン交換膜を交互に多数配列したところに電気を流すことで、両端の膜から陽イオンと陰イオンの両方が流れ込んでくるブロック(セルといいます)と、両端へ陽イオンや陰イオンが流れ出ていくブロック(セル)が交互にできます。このようにして溶解塩類を分離・除去します。

つまり、イオンに分かれる性質を持つものを対象とする分離法なので、水溶性電解質でない(=イオンに分かれない)コロイド質や有機物を分離・除去することはできません。

よって、(4)が誤りの記述であり、これが正解です。

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