R2年 公害総論 問6 問題と解説

 問 題     

成層圏オゾン層破壊問題に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. 成層圏では強い紫外線によって酸素分子から生成する酸素原子と酸素分子とが反応して、オゾンが生成する。
  2. クロロフルオロカーボン、ハロンなどが成層圏で分解して生成する塩素原子、臭素原子によって、オゾンが連鎖的に分解される。
  3. クロロフルオロカーボンの大気中濃度は、減少する傾向にある。
  4. 南極上空で発生するオゾンホールの最大面積は、2000年以降も統計的に有意な増加傾向を示している。
  5. 冷凍・冷蔵庫、カーエアコン等に使用されているクロロフルオロカーボンなどのフロン類の回収と破壊が進められている。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説    

(4)に関して、オゾンホールの面積は1980年代初めからどんどん拡大していましたが、原因物質であるフロン類の回収と破壊が進んだことにより、2000年以降は面積が横ばいとなり、近年はむしろ回復(オゾンホールの面積が減少する)傾向にあります。

よって、(4)の「有意な増加傾向」が誤りなので、(4)が正解です。

この問題は、(1)や(2)、(5)の内容も重要なので、併せて押さえておいてください。

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