R2年 大規模水質特論 問10 問題と解説

 問 題     

活性汚泥、UASB、凝集沈殿+砂ろ過+活性炭からなる下図のビール工場排水の処理フローのうち、最も適当なものはどれか。

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説    

ビール工場の排水処理で有名なのは、「UASB法+活性汚泥法」です。UASBの特徴として、高濃度有機排水の処理に有用ですが、基準値以下まで一気に下げることは難しいです。そのため、UASBで大雑把にCODを除去して、後処理として活性汚泥法などを行うのが一般的です。

一方、COD総量規制対象地域にあるビール工場で(下水道放流ではなく)湾などに直接放流する場合には、総量規制に対応する必要があるので、「UASB法+活性汚泥法」に加えて、高度処理フローを追加する必要があります。この高度処理フローが、「凝集沈殿+砂ろ過+活性炭吸着」です。

よって、これら3つの処理法の順番は、上流側から順に

  1. UASB法
  2. 活性汚泥法
  3. 凝集沈殿+砂ろ過+活性炭吸着

となります。

以上と選択肢を比較すると、(5)が正しいことがわかります。

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