問 題
海域における溶存酸素に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 2016(平成28)年に底層の溶存酸素量が生活環境項目に追加された。
- 植物プランクトンは光合成で酸素を生成し、呼吸で消費する。
- 大気との交換量は溶存酸素量と飽和酸素量及び再曝気(ばっき)係数を用いて計算できる。
- 底層における貧酸素水塊の形成が青潮の原因となる。
- デトリタスの分解により酸素が生成される。
正解 (5)
解 説
デトリタスとは懸濁体有機物のことです。これは、動物プランクトンの排ふん、死亡により生産されることもあれば、植物プランクトンが枯死することで生産されることもあります(もちろん両方が混ざっているものもあります)。
このようにデトリタスは有機物の成れの果てのようなものなので、有機分は動物プランクトンによって摂食されてそのうちなくなります。そうすると無機化して栄養塩が残ります。
少なくとも、光合成のように酸素を生むわけではないので、(5)が誤りの記述です。「酸素」の部分を「栄養塩」などに変えると正しい文章となります。
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