R2年 ばいじん・粉じん特論 問14 問題と解説

 問 題     

JISによるダスト濃度測定のための水分量測定に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. 等速吸引の必要はない。
  2. ダクトの中心部に近い1点だけから試料を採取してよい。
  3. 吸湿剤を通す排ガスの吸引流量が、1本の吸収管内で吸湿剤1g当たり0.2~1L/minとなるように吸引する。
  4. 吸湿剤で吸湿した水分が0.1~1gとなるように吸引ガス量を選ぶ。
  5. 使用燃料の量や組成及び送入空気の量、湿分などから計算により求めた排ガス中の水分量を測定値に代えて用いることができる。

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説    

この問題はやや難しいです。出題頻度から判断して、(1)と(2)は必須事項、(5)はできたら覚えておいてほしい知識ですが、残る(3)と(4)はマイナーな知識の部類だといえます。そのため、2択まで絞ることができれば、あとは運任せにしてしまっても仕方ないと思います。

ちなみに、誤っている記述は(3)のほうで、これが正解となります。

水分を逃さずに完全に吸湿するためには、吸湿剤を通す排ガスの吸引流量は低いほど良いです。そのため、吸引流量は1本の吸収管内で吸湿剤1g当たり0.1L/min以下となるように吸引します。

よって、(3)の「0.2~1L/min」が誤りで、正しくは「0.1L/min以下」となります。

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