問 題
石綿粉じんの一般的な対策に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 粉じんの捕集には、バグフィルターが用いられることが多い。
- 粉じん濃度が高い場合には、遠心力集じん装置を前処理として設置することが望ましい。
- 開袋・投入・取り出し作業には、一般にブース形フードが用いられる。
- ベルトコンベヤーやバケットコンベヤーを用いた移送作業には、キャノピーフードが用いられる。
- シート切断機を用いた切断作業には、囲い形フードが用いられる。
正解 (4)
解 説
この問題の正解は(4)ですが、キャノピーフードというマイナーな言葉が出てくるので、消去法で正解できれば十分だと思います。
まず、(1)と(2)については基本的な内容であり、記載事項に矛盾もないため正しい記述であると判断できます。
続いて、(3)~(5)について、フード形式は大きく分けて4つあります。囲い形、ブース形、外付け形、レシーバー形の4つです。
代表的な作業工程と、それに用いられるフード形式の組合せは次の通りです。これを覚えておくと正解できる問題が数年ごとに出題されるため、できるだけ押さえておきたい知識です。
【囲い形】
- 秤量作業(自動計量機)
- 移送作業(ベルトコンベアー・バケットコンベヤー)
- 切断(シート切断機)
【ブース形】
- 開袋・投入・取り出し作業(乾式混合機)
- 成形作業(予備成形プレス)
【外付け形】
- 秤量作業(秤量機)
- 成形作業(予備成形プレス以外の成形機)
【レシーバー形】
- 切断及び研削作業(シート切断機以外のもの)
以上から、選択肢(3)と(5)は正しいことがわかります。よって、消去法で残る(4)が誤りの文章であると推測できます。
ちなみに、キャノピーフードはレシーバー形の一種です。(4)は移送作業(ベルトコンベアー・バケットコンベヤー)の話なので、レシーバー形ではなく囲い形とするのが正しく、(4)が正解となります。
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