問 題
有害物質処理技術に関する記述として、誤っているものはどれか。
- セレン(Ⅳ)はセレン(Ⅵ)より、共沈処理は容易である。
- ほう素排水の処理では、N‒メチルグルカミン形イオン交換樹脂を用いる方法がある。
- 有機りん排水は、生石灰などでpH調整して加水分解処理し、凝集沈殿後、ろ過処理して希釈し、活性汚泥法で処理することができる。
- 有機塩素系化合物の処理方法には、過マンガン酸塩を用いて酸化分解する方法がある。
- 鉛排水を水酸化物法で処理する場合、最適pHは11以上である。
正解 (5)
解 説
鉛は両性金属なので、酸性条件で溶けるのはもちろんのこと、アルカリ性条件でも水に溶けます。つまり、pH11だと再溶解してしまうので処理できません。
鉛の場合はpH7くらいまでは陽イオン(Pb2+)として水に溶けていて、pH9くらいからは陰イオン(HPbO2–)として再溶解するため、その間のpH8あたりが水に溶けにくい最適pHといえます。
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