R1年 汚水処理特論 問8 問題と解説

 問 題     

下図のうち、膜分離法における全量ろ過式プロセス及びクロスフロー式プロセスの図として、最も適切なものの組合せはどれか。

  • (全量ろ過式プロセス) (クロスフロー式プロセス)
  1.     ア          イ
  2.     ア          ウ
  3.     ウ          ア
  4.     イ          ウ
  5.     ウ          イ

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説    

膜分離プロセスには、代表的なものとして以下の3つがあります。

  • 全量ろ過式プロセス
  • クロスフロー式プロセス
  • 多段式プロセス

全量ろ過式プロセスとは、文字通り全量をろ過する方式です。循環などはせずに膜に通すだけなので、単純な構造となっています。図の(ア)がこれに該当します。

クロスフロー式プロセスは、供給槽から膜モジュール(膜のある装置)へ流入してきた供給水の一部を、循環液として供給槽に戻す方式です。こうすることで、膜が懸濁物質で閉塞してしまうのをやわらげる効果があります。図の(イ)がこれに該当します。

多段式プロセスは、全量ろ過式プロセスをいくつもつないだ方式です。段数を増やせば増やすほど水中の懸濁物質や塩分を除去できるので、海水の淡水化などの用途で用いられることが多いです。

以上から、正解は(1)となります。

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