R1年 公害総論 問9 問題と解説

 問 題     

揮発性有機化合物に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. 光化学オキシダントの原因物質の一つである。
  2. 大気中の非メタン炭化水素濃度について、環境基準が定められている。
  3. 排出規制と事業者の自主的取組を適切に組み合わせて排出抑制が行われている。
  4. 排出規制の対象施設では、排出口からの排出濃度による規制が行われている。
  5. 2010(平成22)年度の排出量の合計は、2000(平成12)年度に比べて約44%が削減されたと推定されている。

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説    

(1)と(2)に関して、光化学オキシダントは、大気中のNOxと非メタン炭化水素を含むVOCなど(一次汚染物質)が関わる光化学反応で生成する二次汚染物質です。

ここで、光化学オキシダントや二酸化硫黄には環境基準が設定されていますが、非メタン炭化水素については設定されていません。

よって、(2)の記述が誤りであると判断できます。

この問題の趣旨ではありませんが、大気環境に係る環境基準の達成率が出題されることもあります。最近の数値についてはこちらのページにまとめておきますので、ぜひ参照してください。

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