H30年 水質有害物質特論 問11 問題と解説

次の測定対象物質の検定に用いられる前処理法及び分析法の組合せとして、誤っているものはどれか。

  (測定対象物質)     (前処理法)     (分析法)

  1. 1,4‒ジオキサン    活性炭抽出     GC‒MS
  2. ベンゼン       ヘッドスペース   GC
  3. トリクロロエチレン  溶媒抽出      GC
  4. チウラム       固相抽出      LC
  5. PCB         パージ・トラップ  GC‒MS

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説    

測定対象物質と分析法の組み合わせが出題されることはよくありますが、今回の場合、全ての選択肢でこれらの組み合わせは正しいです。つまり、誤りは前処理法の部分だけなので、やや難しい問題といえます。

とはいえ、ヘッドスペース法やパージ・トラップ法が用いられるのはベンゼンと各種の塩素化炭化水素であることを覚えていれば、PCBの前処理としてパージ・トラップ法を使うのは不適であると判断することができます。

(5)のPCBの前処理法は「溶媒抽出」とするのが正しいです。なお、くり返しになりますが、分析法は「GC-MS」で合っています。

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