H30年 汚水処理特論 問15 問題と解説

BOD200mg/L、流量300m3/日の排水を曝気槽150m3、MLSS濃度2000mg/Lで処理している活性汚泥処理施設がある。処理水BODが10mg/Lで運転されているとき、この施設の1日当たりの余剰汚泥生成量(kg/日)を次式より求めよ。ただし、aは0.5、bは0.05とする。

ここに、

  • ΔS:余剰汚泥生成量(kg/日)
  • Lr:除去BOD量(kg/日)
  • Sa:曝気槽内汚泥量(kg)
  • a:除去BODの汚泥への転換率
  • b:内生呼吸による汚泥の自己酸化率(1/日)
  1. 10.5
  2. 12.0
  3. 13.5
  4. 15.0
  5. 16.5

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説    

この問題は与えられた式に数値を代入していけばいいのですが、LrやSaは直接の数値が与えられていないので計算が必要です。

まず、Lr(除去BOD量)について、問題文より排水BOD200[mg/L]、処理水BOD10[mg/L]なので、除去されるBODは差し引きで190[mg/L]です。また、流量300[m3/日]から、Lrは次のように計算できます。

次に、Sa(曝気槽内汚泥量)について、問題文より曝気槽容量150[m3]、MLSS濃度2000[mg/L]なので、下式のようになります。

あとは問題文にaもbも与えられているので、これらをΔSの式に代入して計算すれば答えが出ます。

よって、正解は(3)となります。

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