H29年 大気概論 問3 問題と解説

環境基本法に基づくベンゼン等による大気の汚染に係る環境基準に関する記述中、下線を付した箇所のうち、誤っているものはどれか。

ベンゼン等による大気の汚染に係る環境基準は、(1)継続的に摂取される場合には(2)人の健康を損なうおそれがある物質に係るものであることにかんがみ、(3)将来にわたって人の健康に係る被害が(4)未然に防止されるようにすることを旨として、(5)その達成期間は原則として7年以内とする

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説    

(5)の「その達成期間は原則として7年以内とする」が誤りで、正しくは「その維持又は早期達成に努めるものとする」となります。

この問題でいう「ベンゼン等」とは、具体的には「ベンゼン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、ジクロロメタン」の4つで、これらには環境基準が設定されています。しかし、上記の通り、その達成期間については具体的に何年とは決まっておらず、「早期達成に努める」となっています。

また、そのほかにも「一酸化炭素、浮遊粒子状物質、微小粒子状物質、光化学オキシダント」についても同様に、環境基準の達成期間が「早期」という表現になっています。

一方、「二酸化いおう」の達成期間は「原則として5年以内」、「二酸化窒素」については「原則として7年以内」と定められているので、併せて押さえておいてください。

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