H29年 水質有害物質特論 問1 問題と解説

重金属排水の処理に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. イオン交換法では、水中の陽イオンを交換吸着して分離するときには、陰イオン交換樹脂を用いる。
  2. 水酸化物法は、カセイソーダや消石灰などを添加して処理する方法である。
  3. フェライト法では、鉄(Ⅱ)イオンを含む溶液にアルカリを加えて加熱することにより、フェライトを生成させて処理をする。
  4. 硫化物法は、重金属の硫化物の溶解度が低いことを利用した方法である。
  5. 置換法では、キレート剤で封鎖されている重金属を他の無害な金属で置換し、置換された重金属を水酸化物として沈殿させる。

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説    

陰イオン交換樹脂はその名の通り、陰イオンを交換するためのものです。

反対に、陽イオンを交換吸着して分離させたいなら、陽イオン交換樹脂を使う必要があります。

よって、(1)は「陽イオン」を「陰イオン」に直すか、あるいは「陰イオン交換樹脂」を「陽イオン交換樹脂」に直すかすれば、正しい記述となります。

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