活性汚泥処理装置の維持管理に関する記述として、誤っているものはどれか。
- アンモニア体窒素の硝化のためには、通常の活性汚泥法よりSRTを小さくとる。
- 返送汚泥のSS濃度が同じであれば、汚泥返送率が高いほど曝気槽のMLSS濃度は高くなる。
- 生物活性が低下すると、曝気槽の溶存酸素濃度が急に高くなる。
- 曝気槽のpHは中性付近に保つ。
- SVIはBOD負荷の影響を受ける。
正解 (1)
解 説
硝化細菌は増殖速度が遅いので、硝化槽のSRTは7~10日以上に保つ必要があります。7~10日以上という数値はともかくとして、「硝化細菌は増殖速度が遅い」というのは重要知識として覚えておいてください。
ちなみに、SRT(Sludge Retention Time)は、汚泥滞留時間のことです。SRTを小さくすると、滞留時間が短い、つまり、すぐに汚泥を流してしまうということなので、これでは増殖速度の遅い硝化細菌は対応できず、しっかり増える前にどんどん下流に流されてしまいます。
よって、増殖速度の遅い硝化細菌を処理系内に維持するためには、SRTを大きくする必要があります。
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