H29年 汚水処理特論 問8 問題と解説

汚泥の脱水に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. 一般に使用されているろ過助剤としては、ケイ藻土、おがくず、繊維質などがある。
  2. 凝集剤としては、塩化鉄(Ⅲ)、水酸化カルシウムなどの無機凝集剤と高分子凝集剤が多く用いられる。
  3. フィルタープレスは間欠運転であるので、まず1サイクルの時間を決める必要がある。
  4. 液状の汚泥をベルトプレスで脱水するときは、重力による予備濃縮によって汚泥の流動性をなくす。
  5. スクリュープレスは強い圧搾圧力によって脱水するので、凝集剤なしで下水汚泥を脱水する。

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説    

スクリュープレスはウォームの回転によって汚泥を、多数の細孔を有するステンレス鋼製の円筒からなるケージ内に送り込み、挟隙部における圧搾圧力によって脱水します。この圧搾圧力により、ろ液は細孔から排出されます。

よって(5)の前半部分は合っていますが、だからといって凝集剤が必要ないということはありません。必要です。つまり、(5)の後半の記述が誤りなので、これが正解の選択肢です。

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