H29年 汚水処理特論 問3 問題と解説

凝集沈殿法によって除去効果がほとんど期待できないものはどれか。

  1. 硝酸体窒素
  2. りん酸イオン
  3. 粒子径0.1~1μmの懸濁粒子
  4. コロイド粒子に起因する着色
  5. コロイド粒子に起因するCOD

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説    

凝集沈殿法が得意とするのは、主にコロイド粒子です。このコロイド粒子は懸濁粒子や重金属類、油分などが混ざりあったものなので、(3)、(4)、(5)のようなものはどれも凝集沈殿法により除去できます。ちなみに、(3)は「粒子径0.1~1μm」とありますが、この範囲にこだわらず、もっと大きいものや小さいものについても除去できます(もちろん限度はありますが)。

また、コロイド粒子とは関係ありませんが、りん酸塩(りん酸イオン)の除去を行うこともできます。よって、(2)も除去できるので、残る(1)の「硝酸体窒素」が正解となります。

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