H28年 水質有害物質特論 問13解説

高速液体クロマトグラフ法に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. 固定相及び移動相との相互作用の差に基づいて、試料成分を分離する。
  2. 液体中では物質の拡散速度が速いため、一般的にガスクロマトグラフ法(GC)に比べ分離能が高い。
  3. GCで測定が困難な不揮発性物質や熱的に不安定な化合物の測定にも適用できる。
  4. 検出器として、吸光光度検出器、蛍光検出器、質量分析計などが用いられる。
  5. クロマトグラムの保持時間から定性分析を、ピークの高さ又は面積から定量分析を行う。

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説    

その名称からもわかるように、高速液体クロマトグラフ法は移動相が液体であり、ガスクロマトグラフ法は移動相が気体です。試料についても同様で、高速液体クロマトグラフ法は液体のまま流しますが、ガスクロマトグラフ法のときは気化させてからカラムに流します。

ここで、液体と気体を比べると気体のほうが拡散速度が速いため、(2)の前半部分「液体中では物質の拡散速度が速い」が誤りであると判断できるため、(2)が正解となります。

また、高速液体クロマトグラフ法のほうが拡散速度が遅いので、ガスクロマトグラフと比べると各成分がゆっくりと離れる(=なかなか離れない)ので、分離能は相対的に低いです。

よって、(2)の後半部分「分離能が高い」も誤りだとわかります。

つまり、(2)の文章を正しく書き直すと、「液体中では物質の拡散速度が遅いため、一般的にガスクロマトグラフ法(GC)に比べ分離能が低い。」となります。

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